「ここで俺やろ?」と太宰さん。「ここであなたです」と私。

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最近、仕事に行っても、仕事がないのである。
仕事の内容自体は、かなり専門的な技術を要するもので、やり甲斐はめちゃくちゃあるのだが、いかんせん、全体を仕切る或る一人の男性社員の器…この際はっきり言ってしまおう…ポコチンがあまりに小さ過ぎて、私を含めた一部の新人さん達は、終日、仕事らしい仕事がなくて、仕事を求めても忘れられて、紙ヤスリでピンセットを磨いたり、ハサミを磨いたりしているのであるが、これが結構苦痛なのである。
全っ然、時間が経過せず、仕事らしい仕事を何もしていないにも関わらず、無闇に疲れる。

で、そんな職場から帰ると、おのずと自分の中から「貴重な一日を無駄にしてたまるかあ!」という気持ちが湧き起こってきて、これといった目的なく、ふと外出する。で、そんなこんなで今日、私は近所のBOOK・OFFに行って、CDや本を物色したのであるが、そんな中でこの一冊を見つけたのである。

私には二人の「神」がいる。音楽のレノンと、文学の太宰。

太宰治の「愛に生きる言葉」を105円で見つけたのである。この本、以前からずっと気になってはいたのだが、この本は、太宰さんの名言を各著書から抜粋したもので、私は太宰さんの本は全て読破したから、700円じゃ高いだろうと思ってはいたものの、そこはやはりファン心理、「でもやっぱり欲しいなあ…」と思い続けていたものが、今日、105円まで下がっていたのである。太宰さんはどうやら、私のことを待ってくださっていたようなのである。

今、私は、色んなことに熱中している。目一杯生きている。メンタル的に多忙だ。でも、読書をずっと怠っていて、「本を読まねば!」とずっと思っていた。

そんな時、やはり、きっかけは太宰さんだ。太宰治だ!

太宰治―カッコイイ。問答無用にカッコイイ!

大好きだ!


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