我輩は素っぴんである

私みたいな者でも、過去に僅かながら「恋愛経験」と呼べるものはあるのだが、考えてみれば、過去の恋愛は全て、私のもう一つの人格―ものつくりとしての自分―がものを言ってきたのである。 もし私に、ものつくりとしての顔がなくて、常...