感情炉

言いたいことがあるんなら、穏やかに簡潔に言ってくれりゃいいだけの話なのに、あえて何も言わず、ただ「言いたいことあるんやけど…わかるよね」みたいなムスっとした顔をして主張するあの下品なやり方だけは、老若男女を問わず、頼むからやめていただきたい。

あれは、KYではない人間の「KYではない」という性質を利用した悪質なやり方だ。

あのやり方に見舞われた時、以前の私であれば、ただただビビって、オドオドと浮き足立つばかりであったが、今の私は、自分の中に猛烈な怒りが猛烈な勢いで込み上げてくるのを感じて、ともすれば爆発しそうで、焦って、この怒りを圧し殺すのに必死で、黙って悶々として、そして、そうやって自分の中の怒りと必死になって葛藤していること自体がめちゃくちゃ無駄なことのような気がしてきて、ここにまた新たな怒りが生まれて…手のつけられない状態に陥ってしまうのである。

だから、言いたいことがあるのなら、素直に言っていただきたい。もし私の方に、何らかの落ち度があるのなら、私は素直に謝るし、謝った上で、自分のやり方を改めもする。ただ、あのやり方―陰質な沈黙による主張だけは、勘弁していただきたい。
私にはもう、あのやり方は通用しない。
私にはもう、威圧的な沈黙の意味を探る意思がない。

もし、あのやり方を執拗に繰り返すようであれば、私は、老若男女を問わず、手を上げかねない。

ナメたやり方は絶対に許さない。


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