これも昨日手に入れて狂喜乱舞したものの一つである。しかも、私はこれを買ったわけではない。小松が「やるわ」と言って、くれたのである。
「やるわ」
「え!?何でお前がこれ持ってんねん!っていうかお前、「やるわ」はねぇだろう「やるわ」はお前。トミーさんの作品をそんな扱い方してええと思てんのか?許されると思てんのか?だいたいお前は俺を誰やと思てんねん。俺がトミーさんの作品をそんな邪険な感じで渡されて受け取るとでも思てんのか?それは俺のプライドが許さないよ。トミーさんのプライドを想う俺のプライドが許さ…」
「じゃ、いらんねんな?返して」
「いや、もらうけど」
―という会話の流れだけは是が非でも避けたかったので、めちゃくちゃ素直に「ありがとう」と言って受け取った。