キの字寂寥

例えばアッパー。大技は比較的かわしやすいのである。厄介なのはジャブ。小さいのが細かく当たって、「こんなもの、痛くも痒くもないぜ!」などと調子に乗っておるうちに、「あれ?脚が全っ然動かないぞ」となり、比較的かわしやすいはずの大技をまともに喰らって、試合終了のゴングが鳴るのである。

私は、週に一度、蝶が集結する日以外は、ほとんど何も喋っていない。白痴のように、ただ黙〜って働いている。周りに話相手がいないのである。
最初は、私も男、「こんなもの、痛くも痒くもないぜ!」と思おうと思えば思えるだろうと余裕ぶっこいていたのだが、これがいけなかった。じわじわと効いてきて、ついには脚に…ではなく、頭にキだした。

寂寥。

塵も積もれば山となる―実際には、塵がいくら積もったところで山にはならないと思われるが、ストレスは、風が吹こうが雨が降ろうがびくともせず、着実に積もって山となり、しまいには噴火の兆候を見せ始める。

私の場合、いっそこのまま噴火してしまった方が良いのかもしれない。
私の場合、頭が吹っ飛んで、魂だけが残ったら、万々歳だからである。


1件のコメント

  1. なぜ?
    バカとかかわりたいにゃ。
    きをつけないと、バカはうつるにゃ!

    おだいじににゃ。

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