聖書揃い踏み

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昨日、梅田のかっぱ横丁の古本屋通りを歩いていた時に見つけた二冊。二冊とも、私にとっては聖書のような本なのだが、二冊とも百円であった。見つけた時、「えっ!?」と思って、嬉しくて、手が震えた。

右が、太宰治の『斜陽』で、昭和23年に印刷されたもの。表紙を見てもわかるように、完全なる旧仮名使い。ボロボロなんだけど、いい味出てる。私より29歳歳上。
左は、坂口安吾の『堕落論』で、昭和30年に印刷されたもの。こちらは旧仮名使いではないが、やはり、本自体にいい味が出てる。私より22歳歳上。

この二冊の中から、それぞれひとつずつ、私が心から「救われた」と思った言葉を紹介します。まあ、前にも紹介したけどね。

「人生は恋と革命のためにあるのだ」太宰治。

「堕ちよ。堕ちに堕ちきって、そこで自らを救え」坂口安吾

私は、俗に言う『聖書』も一通り読んだけど、太宰さんと安吾さんのこの言葉を上回る言葉は一切見出だせなかったよ。


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