ああ兄弟

誰かを、何かを、死ぬほど好きになって、のめり込んで溺れている時と、その死ぬほど好きになって、のめり込んで溺れたものに対して幻滅を覚えた時と、この二つの状況下に於いてこそ本領を発揮する―という困った性質に於いて、私とレノンは、気持ち悪いくらいよく似ていると思う。

レノンだってきっと、周りの人間に対して、日常茶飯事的に思っていたはずだ。「ちゃんと好きにならんかい!死ぬほど好きにならんかい!ほんで、ちゃんと怒らんかい!死ぬほど怒らんかい!好きな気持ちがぬるいから、怒りもぬるいだろうが!」って。


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