涙の徳利

自分の中に、結婚願望的なものがあるのかを考えた時に想い浮かべる画はいつも、酔っ払いが空になった徳利を無心になって振っている姿である。 徳利がなぜ空なのか―それは、酔っ払いがなぜ酔っ払っているのかを考えればわかることである...

ナマケモノの生態

好きな人が好きだと言うものを、盲目的に、全力で好きになろうとすることって、人を好きになることの醍醐味だと思う。 「学習」という言葉があるけど、好きな人が好きだと言うものを、自分も好きになりたいと願ってする学習ほど、楽しく...

ハイエナの気遣い

もちろん、例外が多々あることを前提として、あえて極端に、ザックリとした物言いをすると、男の方が女より断然繊細で、女の方が男より断然図太くて、だから、男が図太い人間を演じたり、女が繊細な人間を選じたりした時に、目も当てられ...

しずく

―考えれば考えるほど、答えは簡潔なものになっていく。 要するに私は、単純明快だったり、天真爛漫だったりするものを選りすぐって、身の回りに置きたいと考えているらしい。 ややこしさや難しさといったものは、私の中に、吐いて棄て...