狂気乱舞

脱け出したいと思っている。何かから脱け出したいと思っている。何から脱け出したいと思っているのかは、自分でもさっぱりわからんし、「敵」の正体がわからんだけに、どの方向に向かって、何をどうすれば良いのかもさっぱりわからんのだ...

破滅型キャデラック

壊されるのは嫌だが、壊れるのは嫌いじゃない。 壊れるということでもって、自分の中で何かをリセットしている。 壊れるということでもって、定期的に生まれ変わっている。 壊れるということでもって、新しい一日が始まる。 構築は、...

昨夜の出来事

フォークもカーブもスライダーもチェンジアップも知らない、ストレートしか知らないピッチャーが、へべれけに酔っ払ってマウンドへ上がって投げた真っ直ぐが、ものの見事に打ち返されてバックスクリーンへ―という画が思い浮んだ。 昨夜...

シガレットケース〈前編〉

私の吸っている煙草が「わかば」だというのは、ベテラン愛読者の皆さんなら当然の如くにご存知だと思う。 で、私は最近、シガレットケースを探し求めていた。わかばに合う、わかばに似合うシガレットケースを。 見つけた。見つけたのは...

檸檬勘定

以前から申し上げておる通り、私は八代亜紀が大好き。私の唯一好きな演歌歌手、それが八代亜紀なのである。 ―来る11月4日、いたみホールに亜紀がやって来る! 正直、観に行きたい。が、チラシ右下をご覧いただきたい。この、ビタミ...

プラネタリウム

「希望的観測はまず当たらない」というのは、大人であれば誰でも知っていることで、それは、私のような子供以上大人未満な人間でさえ知っていることなのだがしかし、「明日があるさ」に代表される、いわゆる「夢ある言葉」の裏側には常に...

ダイナマイトはいらない

最近、何かにつけて、「爆発的」ってのが、アカンような気がする。違うような気がする。 爆発的に始まったものは、収束するのもまた、爆発的に速いような気がする。 地響きのような、耳鳴りのような感じがずっと続くというのが、本当は...

体温と匂い

私は、会いたい時に会えない人を好きになるよりは、会いたい時に会える大して好きではない人を無理矢理好きでいたい。 昔から言うではないか。「遠くの親類より近くの他人」と。