威厳皆無

意見は意見。批判は批判。
意見=批判ではないぞよ。

自由に意見することを認めないから、意見の代わりに、「意見」の対義語のようにして、「批判」が沸き起こってくる。これが逆に、自由に意見することを認める環境だと、批判も意見の一つとしておおらかに飲み込んで、大切に扱うから、「批判」が「意見」の真逆を行くものとして独立したものになることはない―と私は考えている。

私はバンドをやるとなると、威厳的なものは皆無に等しかったかもしれないが、常にリーダーといえばリーダーであった。だから、この辺のことを考えることは義務といえば義務だったし、日常茶飯事であった。

私がメンバーに対して唯一、口を酸っぱくして言っていた言葉がある。それは、「バンドへの貢献度が高い人から順に意見できますのよっ。ウフッ」というものであった。
当たり前といえば当たり前な取り決めだが、組織の大小を問わず、「構成員」が基本的に守るべき大切な取り決めだと思っているし、この取り決めさえ守るのであれば、思ったことを思った時に、じゃんじゃん言えば、意見すれば良いと思っている。ただ、「ウフッ」とか言う奴には、何をどう取り決めたところで、誰も付いてこないことは確かである。


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