揺れる天秤

当ブログも、残すところ今日を入れてあと3日を予定している。 私は、当ブログをものすごく大切に思ってくれている「愛読者」が、私と直接の面識がない人も含めて、少なからずいることを知っているし、その一方で、自分の言葉を一切発し...

歩くコント

昔、大阪の神崎川沿いにあるレンズ工場で働いていた時、数ヵ月先輩に当たる同僚が、偉そうにパーラメントを吹かしながらこんなことを言った。 「俺はな、仕事、できひんのとちゃうねん。やらへんだけ。わかる?」 彼はとても背の低い、...

井の中の蛙

ひとつの世界に埋没し切ってしまっている人間は、他人もまた、ひとつの世界に埋没し切っていると思っているが、冗談じゃない。一緒にしてもらっちゃ困る。 私には、いくつかの世界がある。私は、いくつかの世界に属している。この世界も...

鑑定眼

最近、無意識の内に、相手の目の奥を深く覗き込んでいる自分がいる。 実際に相手の目を見つめているわけではないが、感覚的に、目ではない目で、相手の目を、目ではない目を、深く覗き込んでいる自分がいる。 こいつは信用できる人間な...

対既成概念

私みたいなもんに、「既成概念を破壊してやるぜ!」などと、遅れてきたロックンローラーみたいなことは口が裂けても言えない。私に言えるのはただ、「既成概念を無視し切ってこますぜ!」ということのみである。 破壊することはできない...

鰻屋〜嗅ぐな!食え!〜

昔から疑問に思っていたのだが、好きな人に好きと言えないような臆病者に限って、他人の恋愛を詮索したがるのは何故なのだろうか。 他人の恋愛を嗅いで我がの飢えをしのぐ―金があるにも関わらず、鰻屋の前に鼻をクンクンさせて突っ立っ...

いっけちゃん

そろそろ旧友たちに会わないといけない。旧友たちに会って、本来の私を思い出させてもらわないといけない。 かつて、「いっけちゃん」と呼ばれていた男のことを、思い出させてもらわないといけない。 「いっけちゃん」は、ちゃん付けで...