南野紅茶

俗人いわく、「死の反対は生である」しかしながら、私に言わせれば、「死の反対は恋である」なのである。

俗人の言葉と私の言葉を掛け合わせると、「生とはすなわち恋である」ということになるが、私はこの掛け合わせに微塵の異論もない。ズバリ、生とはすなわち恋でしょう。

じゃあ死は?死って何ぞや?

私が今閃いた言葉は「夢」である。「将来の」の後に続く「夢」じゃなくて、寝てる時に見る「夢」である。

死とはすなわち夢である―パッと閃いただけで、根拠もへったくれもないが、何となく、間違いではないような気もする。

「何言ってんだこの野郎は」とお思いでしょう。ま、無理もない。だって私自身、「何言ってんだ俺は」と思っておりますから。

生は恋です。
死は夢です。
したがって、恋の反対は夢です。

ちなみに、紅茶はあまり好きではありません。


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