十八年周期

最近、自然と思うようになったのは、今やロックって、ある程度歳を重ねた人間がやった方がカッコいいんじゃないのか?ということ。だって、「ロックは若者の音楽」という感覚自体が相当に時代遅れだ。あの頃はロック自体が若かった。でも今やロック自体が60を越えたジジイ。ジャズやブルースに言わせればまだまだ若造なのかもしれないが、若造ったって60過ぎのジジイ。生きることの酸いも甘いも知ってしまっている。しかしながら、ジジイはジジイでも不良ジジイ。ジャズやブルースよりもずっと若々しくて、わかりやすくて、カッコ良くて、アホだ。

ところで、私の親父が私とまともに喋ってくれるようになったのは、私が高校を出て、働き、煙草を吸い、酒を飲み始めた18の時だった。
0歳から18歳になるまでは完全なる子供扱いだったが、18歳から36歳までは大人として接してくれた。あれと同じ要領で、ロックが私とまともに喋ってくれるようになるのは、これからのような気がする。姿形は違えど、私にとっちゃ親父は親父なんだから、似たような道を辿るんだろう。つまり、私がバンドマンになる方向で具体的に動き出したのが18の時。だから、「もう一人の親父」の前では、私は18の時に生まれたということになる。18歳から36歳になるまでは完全なる子供扱いだったが、36歳以降はようやく大人として接してくれるようになるのではなかろうか。で、この計算でいくと、私の人生にまた大きな変革期が訪れるとすれば、私が54歳になった時なのかもしれない。

ーというわけで、もし私の人生に18年周期というものがあるとすれば、0歳から18歳までが第一期で、18歳から36歳までが第二期ということになるんだから、私は今、人生3度目の節目の入口に立っている…ということになる。

気分一新。思想刷新。新しい自分だ。


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