Monthly Archives: 10月 2013

カラフルな遺品

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親父が暮らしていた丹波の家(アトリエ)に、白いビニール袋に入れて置いてあったので、丸ごと持ち帰ってきた。

私は「これで当分100円ライター買わんでええわ!」と思っていたのだが、家に帰って一本一本確認してみると、中に4本、かろうじて火のつくものを見つけたが、後は全て使用済み。一滴たりともオイルの入っていないものばかりだった。


実在する架空の人

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全米初登場3位、オリコン初登場2位。今月発売されたばかりのポールのニューアルバム「NEW」。これは、ちょっとオーバープロデュースなところが玉にキズだが、それでもたぶん、傑作だ。素晴らしい。ビビった。

「一度聴いたら忘れられない」的な、パンチのある、キャッチーな曲は2、3曲くらいしか入っていないのに、アルバム全編を通して凄まじい熱があって、恐ろしく緻密に作り込まれていて(これが悪く言えばオーバープロデュース)、中毒性がひゃんぱなくて、聴けば聴くほど新たに聞こえてくるものがあってズルズルと引き込まれていく。多種多様な楽曲群は良い意味で掴み所がなくて、何度聴いても飽きない。聴けば聴くほど新鮮で、感動する。

「魔法使い」ならぬ「音楽使い」。自由自在に音楽をあやつる。もはや、ポールの上に音楽があるんじゃなくて、ポールの下に音楽があるような感じ。ポールの中にある音楽的引き出しの数はたぶん、人類史上最多だ。前人未到の領域に足を踏み入れてる。凄い。もの凄い。

71歳にしてさらなる成長を遂げているポール。「天才とアホは紙一重」ってなことをよく言うが、ここまで来るともう、完全なるアホだ。

あきれてものも言えない。


二重人格

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自分で言うのも何ですが、自分で言わなきゃ誰が言うんだという話なので自分で言いますが、ギターを弾いている時の私は、フォトジェニックと言われたこともございますし、天才と言われたこともございます。一方で、ギターを弾いていない時の私は、果てしなく切実に「お願いやから死んで」と言われたことがございます。

私ほどの二重人格がどこにおりましょうか。
私が音楽を辞める理由がどこにありましょうか。

私は、藁にもすがる想いでロックンロールにすがる者です。


音楽なんてやりたかない

触れてもらいたくないところに触れてくる奴。暗黙の了解の下、皆がお互いに見ざる聞かざるを決め込んで、それで何とか事なきを得ている生活に、「見えるものは見える!」「聞こえるものは聞こえる!」と大声で言い張って蹴りを食らわせてくる奴。つまり、本当は読めている空気を読めていないフリをして、道化を装いながら真相の解明に命を燃やす厄介な奴。

ロックというのは、そういう奴のことだ。

今さら言うまでもなく、日本人はロックが嫌いだ。間違いない。日本人はロックが嫌い。大嫌い。理由は簡単。自分たちにとって都合の悪い存在だから。だからこそ、私はバンドがしたい。これ見よがしにロックバンドがしたい。

私がしたいのはロックであって、音楽ではない。


棘の人

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ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのルー・リードが死んだ。享年71ーポールと同じ歳。

日本では山口富士夫が死に、アメリカではルー・リードが死に…存在そのものがパンクといえる、ヤバい色気に溢れた伝説のロッカーが今年になって二人。

ロックンロールからまた一つ、棘が抜け落ちてしまった。