ロックプリンセス復活祈願稿

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▲左から順に、1st、2nd、3rd、4th

意外に思われるかもしれないが、私が、オアシス以降に登場したアーティストで全アルバムを持っているのはアヴリル・ラヴィーンだけである。
まずは、私がアヴリルの4枚のアルバムを勝手に5段階評価したものをご覧いただきたい。

1st「LET GO」 ★★★★☆
2nd「UNDER MY SKIN」 ★★★★★
3rd「THE BEST DAMN THING」 ★★
4th「GOODBYE LULLABY」☆

1stを初めて聴いた時は驚いた。とにかく曲が良くて捨て曲がないし、音の方も「この女の子がこのルックスでこの音!?」というロックなバンドサウンド。ドえらい新人が出てきたと思った。で、2ndが出てさらにぶっ飛んだ。曲が深く、さらに良くなっていて、当然の如くに捨て曲ゼロ。音も1stの倍くらいヘビーになっていて奥行きがある。ジャケットも良いし、文句の付けようがなかったので、気付いたら一人、大阪城ホールの立ち見席にいた。そう、ライヴを観に行ったのである。私は今でも、この2ndは傑作だと思っている。

3rdでコケた。3rdの救いはtr3「Runaway」とtr5「When you’re gone」。この2曲はめちゃくちゃ良い。特に「Runaway」は私がアヴリルの曲の中で一番好きな曲なのだが、このアルバムはこの2曲で終わり。他の曲は1stや2ndの足元にも及ばない。で、あろうことか、4thでさらにコケた。過去の焼き回しとしか思えないメロディーが所々で顔を出してくる…割にはパンチがなくて、1曲たりとも印象に残らない。音も、バンドサウンドではなく打ち込みになってしまっている。曲が駄目で音も駄目。良いのはジャケットだけ。完全なる失敗作。「世界最強のロックプリンセス」はいずこへ。

というわけで、私の中で確実かつ着実に下降線を辿ってきたアヴリルが、11月に5枚目となるニューアルバムを出す。
タイトルが「アヴリル・ラヴィーン」で、ジャケ写にも気合いが感じられるし、先行シングルのタイトルが「ロックンロール」なので、今度ばかりは大いに期待している。ポップで軽快な「アヴリル流パンク」ではなく、2ndの頃のような、深いバラードを爆音で鳴らすタイプの音楽を期待している。

あのイカつい目つきをもう一度信じてみる。


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