アンチ!成人の日

成人の日ー私は行かなかった。小学生の時分から死んでも行かないと心に決めていた。

「あれに行ったら、行ってしまったら、ただ世の中の一部としてだけ生きて、死ぬことになるんだ」と思っていた。あれに行くことは、「世の中のあり方に喜んで従います」って言ってるのと同じことだと思っていた。めちゃくちゃカッコ悪いことだと思っていた。
どこにいるのか「大人」に招かれて、誰が決めたのか「形式」にのっとって、スーツだか袴だか振袖だか、取ってつけたような間抜けな格好を成人式だからと言って恥ずかしげもなく意気揚々と子供丸出しの表情を浮かべてしておきながら、後々、「自由がねえ」とか「個性を認めろ」とか抜かすのは絶対におかしいことだと思っていた。
自分から好き好んで型にハマりに行くような人間に、他人から「今日からあなたは大人です」と言われて「大人」になった気になれるような人間に、自由も個性もへったくれもないだろうと思っていた。

今日もニュースで、性懲りも無く全国各地の成人式の模様が映し出されていた。行かなくて良かったと、心から思った。相変わらずクソ馬鹿馬鹿しい儀式だと思った。

新成人のスピーチ。「我々は大人としての自覚を忘れずー」

笑わせる。

忘れたくなかったらはなっから覚えなきゃいいんだそんなもの。


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