人生、劇場。

公的にも私的にも、私という人間の最大の短所は「心を鬼にして」ということができないことだと思う。つまり、必要に応じて「演じる」ということができないという重大な欠陥が私の中にある。

ムカつくほどに常に素。仕事でもプライベートでも、心を鬼にしないと、演じることができないと、どうにもならないシチュエーションというのが多々あって、私はそれを痛いほどにわかっていながら、人との衝突を、人の「怒」や「哀」に触れることを過剰に恐れていて、なかなか「突き抜ける」ことができずにいる。
愛読者の皆さんには、私の言う「突き抜ける」の意味を理解して頂けるだろうか。

なかなか突き抜けることができなくて、どうにもならない。

でも、「どうにもならない」ではどうにもならない現実がある。だいたい私自身がしんどい。必要に応じて、誰かの為に、ひいては自分自身の為に、心を鬼にしなけりゃならないし、演じ切らなきゃいけない。

「演じ続けてナンボ。それが人生やぞ、お前」

「嘘をつけるようになってこそ大人やぞ」でお馴染みの、我が親父の言葉を思い出す。


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。