1.まず申し上げたいのは、石橋を叩いて渡るのか、見る前に跳ぶのかは、時と場合に応じて、その都度その都度適切な方を選ぶべきで、常に石橋を叩いて渡るというのは臆病が過ぎるし、常に見る前に跳ぶというのは無謀が過ぎるということである。

2.見る前に跳ぶことを良しとしている人が、実に偉そうに、石橋を叩いて渡る人相手に説教している姿をよく見掛けるが、その自信は一体どこから来るのか。またその時、石橋を叩いて渡る人が、見る前に跳ぶことを良しとしている人に対して、感じる必要のない引け目を感じているように見受けられるが、その自信の無さは一体どこから来るのか。

3.この度私が、見る前に跳ぶことを良しとしている方々に尋ねたいのは、これまでの人生、その思想、姿勢で、本当に一度たりとも失敗したことはないのか?ということである。もし、「ない!」と断言できるのなら、お願いです。私をあなた方の弟子にしてください。でも、もし一度でも失敗した記憶があるのなら、それはきっと自覚の問題(プライドの問題)で、あなた方はただ自らの失敗について鈍感なだけで、実際には山ほど失敗をしてこられたのでしょうから、即刻その偉そうな、威圧的な態度をやめてもらえませんか?ということでなのである。

4.とは言え、当記事は、石橋を叩いて渡る人を擁護したいが為のものではない。ただ、見る前に跳ぶことを狂信的に良しとしており、それを他人に強要したがる方々に、一本の釘を打ち込んでおきたかっただけの話である。


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