机の下 2

目上の人が手にしたグラスに酒を、例えばビールを注ぐ際、マナーとしてはラベルを上にするというのがある。でも、一体何の為にラベルを上にするのか。そんなに銘柄を知りたきゃ自分で調べろという話で、こんなものはマナーでもなんでもない。ただの形式。くだらないったらありゃしない。そんなことより、目下の者が目上である自分のグラスに酒を注ごうとした際に、ただその行為、気遣いに対して、気疲れを察して、「そんなことせんでもええんよ」と優しく笑って言ってやれるのが本当の品であって、マナーだと、私は思う。


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