歯軋りの家

家自体は、ポンコツではあるが愛嬌があって気に入っていた。 大家がゴミだった。 親父が死んで、丹波の家を引き揚げた時に感じたのと同じ種類の、やも言えぬ敗北感がある。 悔しくてしょうがない。