防空壕から

年に何度か、訳もなく極端に気の滅入る時がある。どうやら今日がそれらしい。 ただひたすらに一点を見つめて、あぐらをかいて微動だにせず、可能な限り思考回路を停止して、酒を呑む。 地上に巨大な影を落とす爆撃機がゆったりと通り過...