路上の聖歌

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阪急電車。十三から戻り、塚口で降りると、どこからともなく歌声が聞こえてきて、気付いたら、声の主の前に立ち止まり、「ビートルズ、歌えますか?」と声を掛けている自分がいた。「『サムシング』なら歌えますよ」と答えて、歌ってくれたその人の名は尾野修一さん。

素晴らしかった。尾野さんは、「ただ歌ってる」のではなかった。声の向こう側に、ちゃんとハートがあって、聖歌みたいだった。

一夜明けて、ジョージ・ハリスンばかり聴いている自分がいる。ジョージってこんなに良かったっけ?

また尾野さんの『サムシング』が聴きたい。


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