俺の頭も密を避けろ

俺は頭がデカい。以前にも書いたが、子供の頃、学校で映画鑑賞会が催されるたびに後ろの奴に「見えへん!」って言われて悔し涙に濡れた。数あるコンプレックスのうちの一つだった。

ところで、容器がデカくて内容量も多い食べ物ってどれもこれも大して美味くないね。美味くないというか、美味そうに見えないから美味くない。千両箱みたいなどデカいプラスチック容器に入ったアイスクリームとか、ペヤング焼きそばのBIGとか。一つも美味そうに見えない。だから、美味くない。ペヤングは何人かで分けて食べればいいじゃないかと言う人がいるが、それなら始めから普通サイズのを人数分買った方がずっと美味そうだし、美味いに決まっている。

一方、容器の大きさに対して内容量の少ない食べ物は美味そうに見えて、美味そうに見えるから美味い。例えば、寿司。職人が握ってくれる店に行くと、まな板みたいなものの上に「あいよ」と言って、一貫とかニ貫とか、ちょっとだけ置いてくれる。イタリア料理とかフランス料理とかも、デカい皿の真ん中にこぢんまりと料理が盛ってある。空間にゆとりを持たせることで、高級感を醸し出す。これは、食べ物に限った手法ではない。富豪の家は敷地が無駄に広大だし、指輪を入れる箱は指輪の大きさに対してデカ過ぎるし、大阪ドームで見たポール・マッカートニーは米粒にしか見えなかった。

で、何が言いたいのかというと、俺の頭。見た目にデカいのは、削るわけにもいかないし仕方ないとして、中身、脳みそは胡麻並みに小さかったらなあ…と。それはそれで問題か。


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