REISHI Ⅲ

昨日から、新曲の制作を開始した。ある友人が書いた詩に曲を付けてみようと思い立ったのである。

半分くらい出来たが、すでに異様な曲である。ベースラインから始まって、俺自身、コード名の分からない二つのコードを交互に繰り返す、メロディーらしいメロディーのない呪術的な曲である。

以前から、自分でも良いんだか良くないんだかよくわからない曲を作ってみたいと思っていた。良いんだか良くないんだかよくわからないのに中毒性があって、不思議と気分が高揚して引き込まれていくような曲を作ってみたいと思っていたのだが、今回、ポールの『McCARTNEY Ⅲ』を聴いて、毎日欠かさず聴いて、凄く気に入って、物は試し、やってみようと思った。

難しい。中盤あたりからどうしても展開させたくなってくる。終盤に向けて盛り上がりを見せたくなってくる。そこをグッと堪えて、リスナーがどう感じるのかというところを無理矢理に度外視して、最後まで無表情に同じ歩幅で歩いていく…そんな感じに仕上げられたらと思う。

天才にもピンキリがあるとはいえ、俺は天才だ。やれば出来る。


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