踊りたい

私は、本当は全然浮かれていないのである。微塵も調子にノっていないのである。浮かれたくても浮かれられず、調子にノりたくてもノれない―元来、私はそんな人間なのである。 でも、私はなんとなくわかっている。浮かれるべき時に浮かれ...

パルプンテ

「我が道を行く」には、豪胆である必要がある。 私は、空気を読めない人間や、鈍感な人間のことを心底忌み嫌う一方で、実はめちゃくちゃ羨ましいとも思っている。何故か―彼らが非常に豪胆に見えるからだ。 本当は豪胆でも何でもない。...

心の軍師

無駄な思考を止めて重心を下げよ… 動じるな… お前はお前だ… 見るな… 聞くな… 気にするな… 安定感をもってジリジリと前進せよ… 突撃だけが攻めではない… 沈むな… 維持せよ… 私がついている…

だらしがないぞっ!

ゴミのような人間にさえ、嫌われたくないと思ってしまう。 自分のことを嫌ってくる人間のことを好きになれるわけがなく、「ゴミのような人間」などと言って、こちらとしても大いに嫌うが、この感情の流れ自体が、全っ然面白くない。楽し...

頭の中にあるものは

頭の中にあるものは、捨てたもんじゃない。 頭の中にあるものが、もう少し目に見える形で、表に出てきてくれないかなと思う。これじゃあまりにみすぼらしい。 「違うんです!本当はこんなんじゃないんです!」 いつまでも蝶になれない...

虫がいる

金は人間をナメている。 物も人間をナメている。 どんなに卑劣なことをされても、何度裏切られても、追いすがって、着物の裾にしがみついて、「それでもあなたを愛してます」みたいなことを言ってるからだ。 金の言葉を喋っている人間...

金輪際惚れない

家にいるよりも、外へ出て働いている方がずっと気が楽だったので、介護士にとっては当たり前とも言えるサービス残業2、3時間というのも、決して苦ではなかったんですよ。それから、そうして忙しく働くことによって、自分の中から「また...