あっこまでくらい歩こうや!
防空壕から
年に何度か、訳もなく極端に気の滅入る時がある。どうやら今日がそれらしい。
ただひたすらに一点を見つめて、あぐらをかいて微動だにせず、可能な限り思考回路を停止して、酒を呑む。
地上に巨大な影を落とす爆撃機がゆったりと通り過ぎるのを防空壕の中で声を殺して待ち続けている。
今、インターホンが鳴った。
私は今、ここにはいないから、出ない。
スケレンテメンテ、スカレンテモント
ラッスンゴレライ?くっだらない。
私なんて、高校の時すでに「スケレンテメンテ、スカレンテモント」なる完全に無意味な言葉を編み出して、言っていた。そして、友人に「それ何やねん」と訊かれるたびに「スペインにおる虫」と答えていた。
スケレンテメンテ、スカレンテモント。我ながら凄い音感・語感だ。
私はかつて天才だった。
終わりなきメロス
明確な目標に対する頑張りは楽と言えば楽である。
例えば夢。これを掴み取るのも、楽と言えば楽である。
一番大変なのは、頑張りを維持し続けることであり、掴み取ったものを保持し続けることである。
我ながら、この考え方、正解だと思う。
あなたの自然、私の不自然
人の機嫌について過敏な自分を絞め殺したくなる時がある。
怒りは一瞬にして悲しみに変わり…そして、大袈裟な表現をするつもりはないけど、「津波のように自分を呑み込む」のです。
人の機嫌について如何ともし難い日常がある。子供の頃からずっと。
自分勝手な奴ばっかりだ。
私よりずっと、自分勝手な奴ばっかりだ。
バランスパンク
パンクバンドがしたい。
メロディーなんてクソっ喰らえのパンクバンドがしたい。
「んだらあ!アホんだらあー!」みたいな言葉をただひたすらに喚き散らすだけのパンクバンドがしたい。今まで、長年に渡ってメロディー最優先のバンドをやってきたからゆえに、めちゃくちゃ楽しいと思う。そして、そんなゴミのようなパンクバンドをやる一方で、できる限り抜かりなく、真面目といえば真面目に、日々の、社会的な仕事に勤しみたい。
しっかり詰め込むためには、ガッツリ吐き出さねばならんと思う。詰め込んでばかりだと、そのうち頭がパンクしてしまう。むろん、私がやりたいのはそっちのパンクではない…いや、ひょっとしたら、そっちのパンクなのかもしれない。いずれにせよ…パンクバンドがしたい。
バンドの名前は「バランスパンク」でいいと思う。「バランス」と「パンク」は、「水と油」的に相反する言葉だから、面白いと思う。




