恋とメリーゴーランド

プライベートな時間に、彼女と仕事の話をするのが、もっすごい嫌だ。

私が小さな子供だとする。で、珍しく親に遊園地に連れていってもらったとする。私は、メリーゴーランドに乗りたい。メルヘン。親はしぶしぶ私をメリーゴーランドに乗せる。メリーゴーランドが動き出す。私は嬉しくて、親が立っている所に来るたびに手を振るが、親はずっとうつむいている。手元の財布を見つめて溜め息をついている。と、私の耳に親のこんな言葉が飛び込んでくる。「今月、300円で乗りきらないと…」

彼女とプライベートで仕事の話をした時、私の頭に浮かぶイメージ。わかっていただけますか?

い、嫌でしょ?(笑)


忍耐者階級の英雄

「仕事」とか「労働」とかって言葉、そろそろ廃止しませんか?

「仕事」ってどういう意味?
「労働」ってどういう意味?
極めて漠然としております。わかりづらいったらありゃしない。

ズバリ、『忍耐』でよろしいんじゃないでしょうか。忍耐の対価として金をもらってるってことで良いんじゃないでしょうか。仕事なんて、労働なんて、やらなくて済むに越したことはないんですから。え?それは違う?じゃ、年末の宝くじ売場に於けるあの行列は一体何なんですか?ロト6がキャリーオーバー中の時の、あの宝くじ売場の状況をどう説明してくださるんですか?皆さん、行列の中にあって、「当たったら即(仕事)辞めたる」って口を揃えて言ってるじゃないですか。だから間違いなく、「仕事」や「労働」よりも、「忍耐」の方がしっくりくるはずなんです。

「明日空いてる?」「ゴメン!明日俺忍耐やねん」とか、「忍耐と私、どっちが大事なのよ!」「う〜ん…君。でも、それはそれで忍耐やけど」みたいな会話があっても良いのではないでしょうか。

例えば、「勤労感謝の日」って言われても、有り難みがさっぱり湧きませんよね?私も子供時分、そうでした。でも、「忍耐感謝の日」だったらどうです?頭の悪い子供も少しは親に対して感謝もし、尊敬もするんじゃないでしょうか。

「いつもボク(ワタシ)の為に耐え難きを耐え、忍び難きを忍んでくれてんねんな…」と呟いて、肩叩き券の一枚や二枚は恵んでくれるのではないでしょうか。

今後は『忍耐』でいきましょう。


蝶観察記〈よっしー編〉

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もし、ドラえもんに四次元ポケットを手渡されて「好きなものを取っていいよ」と言われたら、どこでもドアでもタケコプターでもなく、ドラムセットを出してしまうに違いない男。また、ドラゴンボールを7つ集めて、呼び出したシェンロンに「願いをひとつ叶えてやろう」と言われた場合には、満面の笑みで「ドラム上手くなりたい!」と叫んじゃうに違いない男。また、恋人に「私とドラムとどっちが大事なの!」と言われた際には、言われた時点ですでにドラムセットを前にして座り、ハイハットの上のネジをいじってしまっているに違いない男。また、「俺も男なんだぜ!」と言って、勢いよくハンドルを切り、ラブホテルに突入するのは良いが、その時、助手席にスネアを置いていたりしかねない男。

彼はバンドのドラマーである。


蝶観察記〈剣吾くん編〉

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考える前にわかっている人。考える前に知っている人。
私のように、あ〜でもないこ〜でもないと考えることをせずとも、あらゆることをわかっていて、知っているのである。
私がめちゃくちゃ苦労して辿り着いた場所にすでに、ビール片手に座っており、肩で息をしている私を見つけて「よっ!」って言う人である。

「社会力」を含めて言うところの『生命力』が並大抵ではないことが、出す音にも表れている、バンドの大黒柱である。


蝶観察記〈小松編〉

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ガラスのハートを持つ男。
普段は、そんなハートを隠そうとでもするかのように、たわけたことばかり抜かしておるが、いかにたわけようとも、彼からティムや剣吾くんが放っているような陽のオーラを感じることはできない。
ガラスのハートが、腕から手、さらには指へと直結しており、泣きのギターを弾かせると最強である。

英検三級。英国人ティムと他のメンバーとの意志疎通を担う、バンドの架け橋であると同時に、ギタリストとしては、太陽であるティムに対して、月である。


蝶観察記〈ティム編〉

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一言で言うと、「ヤンチャ」。もう本当に、(良い意味で)子供のような奴である。

「怖いものは何?」と尋ねたら、素で「怪獣」と答えそうである。実際、彼に怖いものがあるとすれば、怪獣くらいのものではないかと思われる。陽気に、イキイキと、我が道を突き進んでおられる。そして、そんな姿勢がそのままギタープレイに反映されている。
たまに、他の4人が保護者のようになってしまっている時さえある…っていうか、ほぼ常時、そんな感じなのであるが、憎めない。

バンドのムードメイカーであり、太陽である。


帰宅後も嬉しくて、ず〜っと着ている。

調べてみたところ、ピーコートの「ピー」の綴りは「pea」で、「錨(いかり)の爪」という意味らしく、要するに、元々はイギリス海軍の軍服らしいのである。だから、全てのボタンに錨の刻印が施されていると、ま、そういうことらしいのである。

俺はやっぱり軍服が好きなんだね。
生理的に好きなんだね。


それでもFavorite

寒い朝を期待していた。昨日購入した三つボタンピーコートがどうしても着たかったからである。

蓋を開けてみたら、結構寒い朝であった。よし!着れるぞっ!と思い、意気揚々袖に腕を通し、ボタンをとめた。

4つ目のボタンをとめている自分に気が付いた。

タライが一つ、落ちてきた。


日記

今日は、古着を一着買いました。

三つボタンの、襟の大きな、黒いピーコートです。60年代の英国のバンドがよく着ていた、モッズ的なやつです。

昔から欲しかったものなので、見つけた時はとても嬉しかったです。

…って、書いたことは事実やけど、面白いか?こんな文章。


コメントへの返信〜KNIGHT様宛

Jr.さん(すいません。どうも「KNIGHTさん」とは言えません(笑))こそ、素晴らしいコメントをありがとうございます!

僕は、以前ブログにも書きましたが、言葉というものにはそもそも「棘」があると思っています。人が大人になるというのは、この原始的な棘で人を傷つけなくなっていくことなんだと思っています。
僕は最近、必要とあらば、棘のある言葉を躊躇なく吐くことにしています。自分の為に必要だからです。でも、この棘は、「言葉にはそもそも棘がある」ということをわかっている人間が、意識的に「取って付けている」棘なので、大した殺傷能力はないと思っています。だから、僕の言葉の棘ごときで「傷ついた…」とか言ってる貧弱な人間は、まことにもって前途多難だと思っています。

最近、テキトーな言葉で、原始的な言葉の棘で、悪気なく、人を傷つけている人間がめちゃくちゃ目につきます。僕は、本当はこれが一番凶悪で、問題だと思っています。

あと、人が何故、言葉に対して、携帯や車に対してほどのこだわりを持てないのか―僕が思うには、たぶん、言葉は人の道具ではないからです。ひょっとしたら、生き物に近いものなのではないでしょうか。
人は言葉を自分の道具だと信じて疑いませんが、言葉から言わせれば「ふざけるな」という話で…要するに、僕は、人は皆、言葉に対して、あまりに横柄だと思っています。そして、言葉をナメている人間は、そのうち必ず、言葉に喰われると思っています。

ア、アカン…。めちゃくちゃエラそうや…。文章、死ぬほど堅っ苦しいし…。す、すいません…。