呪縛と自爆

こんなことを言ったら、きっと、全力で笑われるんだろうけど、あえて言わせていただくと、私はね、私という人間はね、本来、めちゃくちゃ真面目な人間なんですよ。それはもう、頭に「クソ」が付くほどに真面目な人間なんですよ。だからね、だからこそね、たまに爆発的に、救い難く、不真面目になるんですよ。自分の中で、無意識的に、バランスをとってるんだねえ。

本当だよ。冗談じゃないんだから。


ウ゛ァイタリティを懐疑する

私は、パーソナルコンピューターが使えないし、自動車も運転できない。でも、「だからどうした」と思う。そんなもの使えなくたって、運転できなくたって、生きていけるぜと思う。近道をする喜びよりも、寄り道をする楽しみを選んで生きるんだよ、私は。

現代人は「〇〇がないと生きていけない」みたいなことを言い過ぎる。人間が生きていく上で、必要不可欠な物なんて、本当は、「愛情」くらいのもんなんじゃないのか?

とかく生きにくい世の中だ。生きるためには、あれもこれも必要不可欠らしいんだから。人間そのものの生命力って、そんなに貧弱なものだったのか?一体、いつからそんなに貧弱になっちゃったんだ?

自殺する人間の数が増え続けている。当たり前だ。みんなで寄ってたかって、この世の中を窮屈なものにしてるんだから。

「自殺はいけません」

考えられないくらい無責任で、漠然とした言葉だと思う。


私の舌とあなたの耳

私は馬鹿舌なので、貧乏舌なので、不味い物も不味いと気付かず、美味い美味いと言って食う。だから、「本当に美味いもの」を食ったところで、それが「本当に」美味いのかどうかがさっぱりわからず、有り難みがちっとも湧かない。

これと同じ理屈で、その辺の一般ピーポーは皆、馬鹿耳で、貧乏耳だと思う。くだらない音楽のくだらないことに気付かず、良か良かと言って聴いている。だから、「本当に良い音楽」を聴いたところで、それが「本当に」良いのかどうかがさっぱりわからず、有り難みがちっとも湧かないんだろう。

本物は本物で、ゴミはゴミだ。歴然とした違いがある。この違いがわからない人間に限って、わからないことを認めたくなくて、「そんなことは人それぞれ、趣味の問題」などと言うが、普段、ありとあらゆる事柄について、ありとあらゆる局面に於いて、我の意見や考え方をゴリ押しして、他人と自分との違いを一切認めようとしないクセに、我のくだらないプライドに関わるような時にだけ都合よく、「人それぞれ」なんて言葉を使うんじゃねえよ!と思う。断言するが、本物は本物で、ゴミはゴミだ。

皆、本当に、呆れるくらいくだらない音楽を聴いて喜んでいる。それは、私が不味い物を食って、「美味い美味い」と言って喜んでいるのと同じことだ。

私のような人間が相手では、料理人も作り甲斐がないというものだろう。同様に、あなたのような人間が相手では、アーティストも、創り甲斐がないというものだ。


ライチの呟き

家庭裁判所…か。

俺は「出頭」するのか?

まるで犯罪者だな。気分は完全に犯罪者だ。

ひとつのものを、ふたりの大人が、一緒になって壊したのに、片や犯罪者で、片や被害者か?

おかしいだろう…。

ま、そんなくだらない話は置いといて、それにしても暑いな…。伊丹最北端は連日の猛暑です。皆さんの住んでおられる所もやっぱり暑いですか?

私は四季の中で、夏が一番嫌いです。でも、夏にも「取り柄」はございましてね。まず、やはり何と言ってもビールが旨いでしょ?ま、ビールが旨いのはなにも夏に限った話ではございませんが、冬にビアガーデンはやっておりませんからね。
しかしまあ、あのビアガーデンってのは、本当に、最高でございますな。私にとって、「ビアガーデン」と言えばやはり、梅田の阪急ホテルの屋上でやってるビアガーデンでございましてね。¥3500で食い放題飲み放題、提灯がいくつもいくつもぶら下がっておりましてね。ブラボー夏!なんてことを思うわけですよ。閉店時間が迫ると、尾崎紀世彦の「また逢う日まで」がエンドレスで流れましてね。3回くらい聞いたあたりから徐々に紀世彦が憎たらしくなってまいりましてね。5回目に突入した頃にはもう、店内の雰囲気が完全に「憎悪」になっておりまして、しまいには、「うるさいよ馬鹿野郎!」みたいなことを思ったりなんかして…ああ、今年も絶対行くけんね。
あと、夏の「取り柄」、醍醐味と言えばやはり、盆踊り大会でございますね。伊丹最北端は、盆踊り大会がそこら中で催されるんですよ。今日はあすこの公園、明日はあすこの神社、明後日はあすこの小学校―といった塩梅で、あらゆる方角から太鼓の音が聞こえてくるんです。
伊丹最北端で、「太鼓」と言えば、昔から、「坂上さん」です。坂上さんを語らずして、伊丹最北端の太鼓は語れない。坂上さんは、伊丹最北端の盆踊り大会には欠くことのできない、太鼓叩きの頭領でございましてね。弟子を数多く従えておるのですが、やはり、坂上さんの太鼓は一味も二味も違う。パワーが違う、テクニックが違う、揉み上げの長さが違う。そりゃもう凄いドラマーなんでございますよ。
夏の伊丹最北端は、「観光地」として全国に売り出しても恥ずかしくないと思いますよ。特に、竹藪に覆われた「天日神社」で催される盆踊り大会はミステリアスで最高です。竹藪が落とす影と、そこにぼんやりと浮かぶ提灯の灯りのコントラストがとても美しいのです。皆さんも一度お越しになってはいかが?

さて、今年の夏、私は生まれて初めて、京都の「川床」で酒を飲もうと思っております。何を隠そう、元リプライズのドラマー、ツージーは生粋の京都人でございましてね、もう既に、彼に案内役をお願いしてあるのです。楽しみったらありゃしない。

あと、今年の夏は、海にも行ってみたいと思っておりますよ。三宮から姫路方面に向かう電車に乗ると、進行方向左手にだあ〜っと海が広がっておりますよね。私は、あの辺でビール片手にただぼ〜っと海を眺めたいと思っております。海は泳ぐものではございませんよ。眺めて楽しむものでございます。はい。

というわけで、随分だらだらとした文章になってしまいましたが、これ、一応、暑中見舞いのつもりです。「暑い暑い」とばかり言っておっても埒があかんでしょう。「暑い暑い」と言えば言うほどに気温が下がるというものでもないでしょう。なら、楽しみをひとつでも多く拵えた方が賢明でしょう。ここはひとつ、夏を大いに楽しもうではありませんか。

カモン!サマー!

カモン!紀世彦!

カモン!坂上さん!

カモン!川床!

カモン!海!

嘉門達夫。


コメントへの返信〜さかえ様宛

コメントありがとう。

さかえさんに、「「戦友」って呼ばせてもらっていいですか?」と言った、あの時の私の目に狂いはなかったようです。ま、実際、我々が知り合ったあの場所って、「戦場」以外の何物でもなかったけどね(笑)

しかしまあ、「故郷の忘れ者」さんにしろ、「須磨ですまんの〜」さんにしろ、ベテランさんはやっぱり違うねえ。いつも本当に感謝してるよ。

ありがとう!


歌詞『ゼア・シー・ゴーズ』/ザ・ラーズ

彼女が通り過ぎていく
再び
僕の頭の中を巡っていく

この変わらぬ気持は
抑えることなどできない

彼女が現れる
再び現れ
僕の血管の中を走っていく

この変わらぬ気持は
抑えることなどできない

彼女が通り過ぎていく、再び
僕の名を呼び、僕の電車を引いていく
他の人では僕の傷みを消すことはできない

この変わらぬ気持は
抑えることなどできない

彼女が通り過ぎる
再び
僕の通る道を走っていく

この変わらぬ気持は
抑えることなどできない


歌詞『タイムレス・メロディ』/ザ・ラーズ

メロディがいつも自分の中で聞こえてくる
思いついた時に
頭の中の鎖を解き
そのメロディが和ませてくれる
時間の存在をも消してくれる

時間の心の中を覗いてごらん
何が見つかるか分かるかい
さあ、心を開いて……

言葉までが僕を裏切る
こんな風になってしまった僕を見てくれ
自分が言いたいことが言えないんだ
だから僕の言葉はただの言葉として受け止めてくれ
世の中が本当の僕を見ることができたなら
言葉なんて捨ててしまうのに

自分の目で物を見ることができるなら
何が見えてくるか分かるかい
さあ、心を開いて


ファミコン

母親と仲良くすることをマザコンだと言い、父親と仲良くすることをファザコンだと言い、母親や父親を邪険に扱うことを自立だと思っているような人間が親になって、ある日、我が子に向かってこう言うのである。

親孝行しなさい。

まあ、そんなに心配しなくても、子は親の背中を見て育つと言うし、きちんと親孝行してくれるんじゃないでしょうか。自分のしてきた親孝行の形を、そっくりそのまま、何のアレンジも加えずに、子供達は返してくれるんじゃないでしょうか。

良かったね。おめでとう。