評論(辛度☆☆☆☆★)

孤軍奮闘、日本の音楽界をゴミ箱行きの一歩手前で食い止めてきた桜井和寿も、どうやらもう、駄目らしい。

いちいち語尾の音を微妙に下げる、妙な癖がついてしまっている。元々、彼にはこの癖があったが、以前のそれが「テクニック」だったのに対して、最近はただの悪癖になってしまっている。「感情を込めて歌ってます」とでも言いたげな歌い方になってしまっているのは、つまり、感情が込もらなくなっているということの証拠だと思う。

作風も、救い難くワンパターンなものになってしまっている。出す曲出す曲甘ったるいラヴソングだし、もう本当に、ただ、癖の延長線上を行ったり来たりしているだけだと思うのだが、いかんせん、この癖が売れる癖だけにタチが悪い。

私は別にファンってわけじゃないし、詳しくは知らないけど、ひょっとして、2000年以降のミスチルって、全っ然駄目なんじゃないのか?アルバムで言うと、『DISCOVERY』までが良くて、それ以降のアルバムはどれもこれも駄目なんじゃないのか?

いずれにせよ、2002年発表の『IT’S A WONDERFUL WORLD』は聴くに耐えない、ゴミのようなアルバムです。


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