馬鹿は節度を知らないだけにうるさい。
賢明な人間は節度を知ってるから、基本的におとなしい…っていうか、決して出しゃばらないんだね。
馬鹿は、うるさい割には笑いを知らない。
賢明な人間は、基本的におとなしいし、出しゃばらないんだけど、びっくりするくらい笑いを知ってるし、常に笑いを学ぼうとしている。
笑いというのは、沈黙とか、静寂とか、「喋る」ということの真逆をいく言葉の意味をちゃんと理解していて、さらに、自分を他人の上にではなく、下に持ってこれる、自分を「落とす」技術を持っている人間の掌の上にあるものなんだね。
人間の知性って、老若男女を問わず、笑いのセンスを見れば一目瞭然だ。笑いは、優しさの表れ。笑いのセンスを磨こうとしない人間に、優しさを語る資格なんてない。優しさのなんたるかをわかろうとしない人間に知性なんて、あろうはずがない。
私は稚性の人間であって、知性の人間ではないけれども、さすがにこの程度のことは、34年間生きてきて、わかるようになったよ。