宇宙百貨

若干グロテスクでさえある、得体の知れない奇怪なデザインの物を、世の中の女子は結構好む。男子からすれば「気持ち悪っ!」としか言い様のない物を手に取って、うっとりとした表情を浮かべつつ、「可愛い」などと言っている。「可愛い」の尺度がさっぱりわからない。
あんな感じが可愛いのなら、私なんて相当に可愛いはずである。メンタル的に極めてグロテスクであり、得体が知れず、奇怪なのだから、相当に可愛いはずなのであるが、どういうわけだか誰も手に取ってくれず、眉をひそめられることはあっても目を細められることはなく、押し黙られることはあっても「可愛い」と言って愛でられることもない。

グロテスクで得体の知れない奇怪なものに「可愛い」という付加価値が付加されなかったら、それはただ、グロテスクで得体の知れない奇怪なものである。

大きなお世話だ。


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