rover

「必要」という言葉に、99%も98%もない。
「必要」という言葉自体が、100%の気持ち、100%の想い、100%の飢餓感を前提としている。だから、必要なものが手元に無い、隣にいないという状態は、自分の中の「欠け」を直視することであって、それは明らかに「−」であって、「0」ではない。

必要なものが手元に無い時、隣にいない時、死ぬほど寂しくなる。自分の中の「欠け」を、冷たい風が、無表情に吹き抜けて、あまりに無慈悲で、涙が出てくる。

でも、本当はきっと、必要なものは必ず手に入る。そうして、手に入れた必要なものを、必要に思う限りは、絶対に失うことはない。気持ちが、想いが、飢餓感が、1%でも欠けた瞬間から、失う可能性が出てくる。

必要なものを失うことはない。必要ではなくなったから失った。つまり、それは、「手放した」ということになる。手放して、解放された両手で、また新たに必要となったものを掴みにいく。


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