レイドバック・マン

私は、携帯電話を日々遺憾なく駆使しているし、また、音楽を聴く際には、レコードではなく、コンパクトディスクを何回転だか知らぬが回転させている。

でも、私はデジタル的なものが嫌いで、アナログ的なものが好きだ。

デジタル的なものが好きな人は、アナログ的なものを「貧乏臭い」と言うが、私に言わせれば、デジタル的なものは、リッチかリッチでないかという問題以前に、「そこに人間がいない」と思う。そうして、寂しくなる。
人の温度がない。人の匂いがない。ただただ、孤独を誘発するもの―デジタル。

「デジタル」という言葉を聞いて、私が真っ先に、生理的に思い浮かべる言葉は、「自分の居場所ではないもの」もしくは、「自分から居場所を奪うもの」だ。


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