生粋の不良

親父は、私の友人たちと酒を交わすのが大好きだった。
親父が死んだことを、親父と特に仲良くしてくれた友人には知らせようと思って知らせたら、結局、私の友人全員だった。

昨日今日と、親父を偲んで、私の友人たちが続々と私に連絡をくれたり、会いに来てくれたりしている。

親父のことを変人呼ばわりする人が結構いる。皮肉なことに、親戚に限ってそうだったりする。が、親父には、私の友人たちを筆頭に、若い奴らとは分かり合える生粋の不良臭みたいなものがあって、みんなからかなり慕われていたんだということを、死んだ後、思いっきり思い知らされている。

親父は、親父自身と同じような年齢の大人が好きではなかった。むしろ、息子である私と同じような年齢の若い奴らの方が好きだった。

親父は、最期まで若かったし、不良だった。

老いる前に死によった。


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