昨夜見た夢

昨夜見た夢は3本立てだった。1本は忘れたが、2本はおぼろげながら覚えている。

(1)私は、西洋人と思しき小さな金髪少年と友達で、バス停のベンチでバスが来るのを待っていた。私の右側に少年が座り、左側には黒いスーツを着た少年の兄が座っていた。兄は私に「8年続けてきたラーメン屋が潰れた時は本当に苦労した」と言って笑い、私は「西洋人がラーメン屋?」と思った。しばらくするとバスがやってきて、私と少年が乗り込むのを兄が見送った。前乗り後ろ降りのバスだった。私が財布から運賃を出すのにまごついていると、バスは遠慮なしに動き出した。少年が遠ざかっていくバス停を指差して「あっ!」と素っ頓狂な声を上げたので見ると、少年の小さなキャリーバッグがバス停に取り残されていた。間違いなく私がバスに持ち込んだはずのキャリーバッグがなぜあそこに?どうやら、私が財布と格闘している間に、乗客の誰かが後ろのドアから外へ放り出したらしかった。私は運転手に頼みこんで、一つ目の角を曲がって少し行った所でバスを止めてもらい、少年と一緒にバスを降りて、もと来た道をバス停目指して歩いて引き返した。秋。肌寒い。道路沿いにはテニスコートがあって、ラケットを持って構えている女の人の後姿があった。私はヘコんでうつむいていた。少年はそんな私を励まそうとして「さっき、バスの中に変なメールを打ってる男の人がいたよ」と言って笑った。

(2)阿鼻叫喚。あちらこちらで気の狂った人間同士が殺し合っている。殺し屋のような格好をした一団は、バズーカやら光線銃やらを持ってエレベーターに乗り込み、ドアが閉まるやいなやそれをぶっ放して自爆。ドアが開くと全員血塗れのゾンビのようになって出てきた。私は、私の他にもう一人だけ正気な男がいて、彼と一緒に逃げ回っている。「早く乗れ!」私は彼をエレベーターに引っ張り込むと、一つ下の階へ降りたのだが、そこは上の階よりさらに酷い。見渡す限り血に染まっていて、ウロウロしている人間は、その輪郭から人間だということがわかるだけで、輪郭がなければただ血の塊が動いているようにしか見えない。私は「一番下の階まで降りよう!」と言って、顔面に汚れたスライムのようなものをこびりつけた相棒の彼ともう一度エレベーターに乗り込んだ。ドアが開いて外に出ると、建物から外へ出ることができたらしく、遠くの方に夕暮れ時の海が見えて、私は助かったと思った。


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