架空がたくさん歩いてる

私が「健常者」なる言葉を知ったのは、今を遡ること6年前、ヘルパーの資格を取るべく学校へ通い始めた時のことであった。
身体的にであれ、精神的にであれ、障害を持つ人のことを「障害者」と呼ぶのに対して、障害がない人のことを「健常者」と呼ぶーということを遅ればせながら知ったのであるが、私がこの言葉を初めて耳にした瞬間思ったのは、「どこに健常者がいるんだろう」ということだった。

障害のない人間なんていない。誰をどう贔屓目に見てもいない。障害のない人間を見つけるというのは、ツチノコを見つけるのと同じくらい難しいことだと、今でも素で、思っている。


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