ファザリー・コンピューターⅡ

自分ではない何者かを演じて彼に苦渋を舐めさせる。苦渋を舐めるのは演じている自分であって素の自分ではない。
素の自分はいつも、演じている自分の一歩後ろにいて常に無傷。ただひたすらにドリップ方式。演技している中で得たもの、抽出されたものを厳選してすくい取る「ええとこどり」で良い。そして、その「ええとこどり」が演技の質を決める。常に素なんて、とてもじゃないが生きていけない。

「人生死ぬまで演じ切れ!」が我が親父の口癖であった。


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