日: 2015年11月5日

竹原から三原へ移動し、眼下に海を望むカレー喫茶で遅めの昼食を。 初めて連れてきてもらっておきながら「元々知っていた」みたいな態度で気分は歌人。 頭だけ正岡子規。

日本の、純和風な古い街並みを味わうべき竹原で「サイケデリックでカッコええ！」と言って購入したルーペ付きペーパーウェイト980円。

迷路のように入り組んだ路地の吸い込まれるような魅力を表現したいと考える時、人は自然とカメラを傾けるものらしい。

通りすがりのオヤジが路上にしゃがみ込んで「ミィちゃ〜ん、こっち向いてぇ〜」と猫撫で声を発しつつカメラを向けていた。 「勝手に名前付けてんじゃねえよ」 私の胸に心の叫びが飛び込んできた。

親戚と合流して、ニッカウイスキー発祥の地、竹原へ移動。 酒の味を覚え始めた18才の頃から「国産ウイスキーはニッカに限る」と言い張ってきた私が、早かれ遅かれ、訪ねることになったであろう場所。

二日目の朝。目を覚ますやいなや海を眺められるという贅沢。昨日より船の往来が激しい。 海水浴にも釣りにも全く興味のない人間が何故こんなに海が好きなのか。 隔世遺伝。祖父が船乗りだったからではないかーという結論に達した。