旅先から【35】

陽が暮れる。 今、私は、我が家から持ってきたCDを聴きながら、一人でビールを飲んでいる。そしてぼんやり、「俺、文章書くの、好きやなあ」と思った。他人事のように。 そう言えば以前、施設で働いている時、女性職員によく、どうや...

旅先から【34】

五日目の今日は、家でのんびり過ごすことにした。 写真は、昨日、奥さんの妹さんの娘さんが私にお土産だと言って買ってきてくれた品々である。 姪は、私が牡蠣に目がないことをよく知っている。そして、私が音楽の人だと言うこともよく...

旅先から<33>

焼鳥屋で夕食を済ませた後、妹さんが行きつけのバーに招待してくれた。 突然フラッとキース・リチャーズが入ってきてもおかしくない雰囲気のバーで、カウンターはほぼ満席。所狭しと広島弁が飛び交い、賑わっていた。 BGMがずっとレ...

旅先から<32>

18時を回り、完全に陽が暮れると、バスに乗って三原へ移動。奥さんの妹さん行きつけの焼鳥屋で夕食をいただくことになった。 写真は、小雨の降る中、三原駅前で催されていた祭りの模様。神楽。侍が四頭の竜を退治し、退治に使った刀を...

旅先から<31>

尾道駅前からバスに乗って親戚宅へ戻る。 バスを降りて親戚宅へ向かう途中、古い家の軒先でくつろぐ三匹の猫を見つけた。 あまりに堂々としているので、日暮れとともに猫と化すが、日中は人なんじゃないか?と思った。

旅先から<28>

この商店街は割と長く、アーケードの途絶える広場のような所を中継地点として、二つに分かれている。神戸の高架下のように、奥へ行けば行くほど暗くなり、人通りが減って、肌寒く寂しい感じになる。その、肌寒く寂しい感じの方の商店街の...

旅先から<27>

非常に可愛らしい80歳のお婆さんが一人で営むかまぼこ屋さん。初日にも立ち寄った。 ショーケースに並ぶかまぼこの数を見ていただきたい。そう、笑ってしまうくらいちょっとしかない。でも、めちゃくちゃ美味い。中でも、玉子の「爆弾...

旅先から<26>

商店街をちょいと脇道に逸れる。 観光地ではあるが、そこに住む人たちの生活臭にフタをして、そのフタの上に作られたような観光地ではない。 商店街が死ぬほど好きなので、いろんな商店街を見てきたが、路地の魅力について言えば、例え...