てんとう虫のロック

「別にいいじゃねえか。ヒトに迷惑掛けたわけじゃないんだから」とか、「何をしようとあなたの勝手だけど、ヒトに迷惑だけは掛けないでね」とかいう言葉を聞くたび、何を言わんとしておるのか、おおよその意味はわかるんだけれども、頭の片隅に、どうしても「?」が浮かぶ。

ヒトに迷惑を掛けないということがそんなに崇高なことなのか?と思いもし、また、ヒトに迷惑を掛けるってことが、そんなに残虐非道なことなのか?と思いもする。

何をもって「迷惑」とするのか―それは各々のさじ加減で、馬鹿の思うところの「迷惑」にいちいち付き合ってたんじゃ、こちとら何もできんだろうと思うのである。

腫れ物に触るような付き合い方を要するほど、ヒトってやつは偉いんだろうか。「ヒト」という、言葉だけが先行していて、ほとんど顔の見えない存在に対して、何故、そんなに気を使わねばならんのだろうか。

ま、虫の分際でこんなことを言うのもなんだが。


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