妥協なき満足なんて存在しない。
ストーンズが今だにカッコ良くて、今だかつて一度たりとも「世界最強のロックンロール・バンド」の座を他に譲ったことがないというのはひとえに、50年もの永きに渡って「満足できねえ!」と歌い続けてきたからだと思う。70のジジイがステージ上を所狭しと走り回りながら「I can’t get no !Satisfacthon !」って叫んでる画というのは、これはもうロックンロールの在り方として、文句の付けようがない。完璧だと思う。
「足ることを知る幸せ」みたいなことを仏教は言うが冗談じゃない。人間は満足した瞬間から無駄に老け始めるんだと思う。
満足するために努力すること自体は決して悪いことじゃないし、悪いことどころか、それこそ人生の醍醐味だとは思うけど、でも、ちょっと満足するためにナンボほど妥協しているのかという話だ。
キースいわく「俺達の曲はまだどれも完成してねえんだ。だからまだまだやめるわけにはいかないんだよ」