家を出て、空を見上げると、どえらい光景が広がっていた。
今日は私にとって、明らかに、特別な一日だ。
横山光輝の「三国志」に、「人あるところに人なく、人なきところに人あり」という言葉が出てくる。
わかる。良い言葉。ある種、私の座右の銘だ。
人あるところに人なく、人なきところに人あり。
人なきところにある人の孤独って、筆舌し難いものがあるのではなかろうか。だって、人あるところには人がいないことを知ってるだけに、人なきところを人を探して彷徨い歩かにゃならんのだから。
あの人は、社会的にはアカンかったけれども、人間的にはイケてたのだ。
社会的にアカンということを、人間的にアカンと捉える人たちのいかに多いことか。
世の中、社会的にはイケてても、人間的には全っ然アカンという輩が山ほどおるではないか。
吐いて棄てるほどおるではないか!
私はドラマーにはうるさい。理由は簡単。ドラムという楽器がめちゃくちゃ好きだからである。
私は、スピーディーかつシャープなドラムよりも、一発一発の音に厚みがあって、一打一打感覚的に微妙にモタっているかのように聞こえるドラムを叩くドラマーが好きだ。
写真は、エイブ・ラボリエル・ジュニア。今回来日するポールのバンドのドラマーで、もう10年くらいポールのバックで叩いている私の大好きなドラマー。めちゃくちゃ良い音を出す。私の中ではこの人と、ノエルのバンドのジェイミー・ステイシーが現役最高のドラマーである。
「ポール・マッカートニー来日公演」とは言え、私の目当てはポールだけではない。なにせ、ポール・マッカートニーの脇を固めるバンドである。皆、超一流のもの凄い方々なのであるから、勉強になる。
うちのばあちゃんは、「かりがね」という銘柄のお茶を好んで飲んでいたのだが、私が何度注意しても「はりがね」と言っていた。
また、うちのばあちゃんは、野菜の「わけぎ」をずっと「わきげ」と言っていた。
つまり、うちのばあちゃんは、はりがねを飲みながらわきげを食っていたのである。