ハイエナの気遣い

もちろん、例外が多々あることを前提として、あえて極端に、ザックリとした物言いをすると、男の方が女より断然繊細で、女の方が男より断然図太くて、だから、男が図太い人間を演じたり、女が繊細な人間を選じたりした時に、目も当てられないくらい残念に仕上がってしまうんだと思う。

柄でもないことをしている人間ほど滑稽なものはないが、誰もそれを指摘して改めさせようとしないのは、頼みもしないのに常時笑いを提供してくれる親切な存在を自らの手でわざわざなくしてしまうのももったいない話だなあ〜などと思っているからに違いない。


しずく

―考えれば考えるほど、答えは簡潔なものになっていく。

要するに私は、単純明快だったり、天真爛漫だったりするものを選りすぐって、身の回りに置きたいと考えているらしい。

ややこしさや難しさといったものは、私の中に、吐いて棄てるほどある。
自分がすでに持っているものを、わざわざ周りに求めたりはしない。

自分にないものを周りに求めるのが人情だとすると、私は、単純明快だったり、天真爛漫だったりするものを求める。

私の音楽はややこしかった。私の恋愛はややこしかった。私の生活はややこしかった。だから今後は、音楽についても、恋愛についても、生活についても、ややこしいのはごめんだと思う。ややこしいのは、私の頭の中だけで十分だと思う。

―と、書いてみて、この文面に漂うややこしい感じがもう本当に、我ながらウンザリなのだが、でも、私のこのややこしい感じを、ややこしくない人が、「自分にないものだから」と言って求めてくれたら、有難いなと思う。


理想のタイプ

ここらでいっちょ、私の理想のタイプを書いてみます。10月までにはできるであろう―いや、できねばならない私の次の彼女はこんな感じになるはずです。実に単純明快で、我ながら面白いです。

1.明らかに私より背が低い。

2.酒好き。

3.好奇心旺盛。

4.「音楽が好き!」と言った時、要するに、「ロックンロールが好き!」と言っている。

5.「美人」ではなく「可愛い」

6.若干天然。

7.無駄に怒らない。

8.パスタよりラーメンだ。

9.笑顔がキラキラ。

10.「大丈夫!」が座右の銘。

11.花を贈られるとめちゃくちゃ素直に喜ぶ。

―以上。


堕ちた恋愛観

兄貴のライヴの後、剣吾くんと一緒に九条の焼鳥屋で飲んで、その時にお互いの恋愛観の話になったのだが、この時の私の発言が我ながら秀逸で、私が次に書く曲の歌詞に使えそうだと思ったので、以下に書き記しておきます。
我ながら、なかなか面白い言葉です。

「もし今、10人の女の人と知り合ったら、10人全員を好きになれると思う。でも、逆に、10人全員を「どうでもええわ」って思うこともできると思うよ」


小さな宝物

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プラケースに、昨日会場で配布されていたフライヤーとチケットを入れて、部屋に飾ることにした。

一夜明けた今日も、余韻は消えず、頭の中は兄貴一色だ。

兄貴祭りはまだ終わっちゃいない!


兄貴に脱帽2

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―まるで別世界にいるかのようだった。

写真はライヴのクライマックス。名曲『don´t look back in anger』演奏中のもの。

兄貴が「thank you.see you」と呟くやいなや、あの、イマジンを思わせるピアノの音が聞こえてきて、怒号のような歓声が起こって、会場爆発。

大合唱。

大合唱。

大合唱。

会場全体が、一人の男と、一つの曲を中心に、完全に一つになっていた。うねる人の海。圧巻だった。
クライマックスには必ずこの曲を持ってくるんだろうことをわかっていながら、あの前奏が始まると、一瞬にして理性が吹っ飛んでしまった。「この曲は一体なんなんだ!?」と思って、頭に浮かんだ言葉は「魔法」だった。

ライヴが終わると、会場の前で剣吾くんと落ち合ったのだが、お互い、ニヤニヤしつつも茫然自失。口をついて出る言葉は「凄い」とか「反則」といった短い言葉のみだった。

兄貴の魅力は、ズバリ、「曲が良い」ということであって、この一点に尽きるし、乱暴な言い方をすれば、本当に、それだけなのだが、それが全てで、それが凄いのである。

ライヴ中、アンコールが始まる前に、私の後ろにいる客がこんな会話を交わしているのが聞こえた。

「どの曲やって欲しい?」

「なんでもええよ。兄貴の曲やったら!」


兄貴に脱帽

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やっぱり兄貴は凄かった…。

ソロアルバムからの曲を演っても、オアシス時代の曲を演っても、ことごとく大合唱になった。私も、私の周りにいる奴等も、腕を突き上げて、腹から声を出して歌っていた。今、世界中見渡しても、こんなライヴが出来るのは、本当に、ギャラガー兄弟だけだと思う。

写真は『whatever』を演奏している時の写真。日本のファンがいかにこの曲を愛しているのかを思い知らされて、鳥肌が立った。そして、この曲を宝物のように、まるで、自分たちのもののように大切にしている日本人って、悪くないと思った。