コメントへの返信〜モノノケ様宛

対個人であれ、対社会であれ、「相手にしない」って難しいことです。同様に「聞く耳を持たない」ってのも難しい。言うのは簡単だけど、実際にやるとなるとめちゃくちゃ難しい。
現に相手は目の前にいて、無下に無視するわけにもいかないし、「聞く耳を持たない」ったって、聞こえるものは聞こえるし、それはたとえ耳を引きちぎったとしても同じこと… ってゴッホじゃないんだから。

結論から言うと、諦めさせたら勝ちかなと思っています。「こいつには何を言っても無駄だ」って諦めさせる。

昔、野村克也が現役のキャッチャーだった頃、試合中によくバッターに話しかけたらしいんですね。バッターボックスにやって来た選手に「お前、昨日のあの女誰やねん」とか何とか囁きかけて動揺させる。心理的に揺さぶりをかけるわけです。で、この心理作戦、結構成功したみたいなんですが、王貞治と長嶋茂雄にだけは全く通用しなかったらしいです。貞治は何を言っても完無視するし、茂雄は一応全部受け答えはするんだけれども、ピッチャーがボールを投げるや否や完全に頭が切り替わって、まるでさっきまでの会話がなかったかのような顔をしてスコーン!とボールを打ち返したらしいです。で、さすがの克也も、貞治と茂雄に関しては「諦めた」んだそうです。

というわけで、克也の魔の囁きを、個に対する社会的な圧力に例えてみました。
私は貞治や茂雄のように諦めさせたいと考えております。とはいえ、私には完無視などできそうにもないから、茂雄の諦めさせ方ができたら最高かな、と。

日々、学習です。


結集する自我

もういい加減、自分をとことん信じ抜いてやろうと思う。でないと、跳ね返せるものも跳ね返せないようだ。

自分の目を信じる。
自分の耳を信じる。
自分の判断を信じる。
あらゆる経験から、自分がちゃんと学んでこれたことを信じて、自分の耳元で「疑え」と囁く下品な人間のことをのみ疑う。

私はもう、疑ってかからねばならんようなものを知らず知らずの内に呼び寄せるほど馬鹿ではない!


杭の勝算

社会って威圧的だ。

「出る杭は打たれる」という言葉に於いて、打たれているのは「個」で、打っているのは個から成る全体、要するに社会だ。

社会って威圧的だ。でも、はっきり言って烏合の衆だ。

主義主張がバラバラで「統制」が取れず、お互いがお互いの顔色を窺いながら裏切り裏切られ…みたいな烏合の衆が、一つの杭を的確に打てるのかどうか、大いに疑問だ。

出る杭―凛として出てりゃ、ひょっとしたらただそれだけのことで、勝てるんじゃねえのか?


笑顔の裏側

本当に優しい人の辞書には「自己犠牲」なんて文字はないだろうと思う。

あなたが親しくしているその人は、本当に優しい人ですか?『優しい人』を演じるのが上手いだけ―という可能性は考えられませんか?「やりたいからやってる」ではなく「やったってる」という、押し付けがましい自己犠牲の雰囲気を漂わせてはいませんか?もし少しでも漂ってるようなら、気をつけた方が良いですよ。後で恩着せがましい言葉をまくし立てられて、決して安くはない代償を支払わされますよ。あなたはただ、知らず知らずのうちに、その人に対して、借金のようなものを積み重ねていってるだけなのかもしれませんよ。

その笑顔に気をつけて!


気まぐれなものへの対処法

風というのは実に気まぐれなものだ。追い風がずっと続くわけじゃないし、かといって逆風がずっと続くわけでもない。逆風の方がインパクトがあって、記憶に残りやすいけど、落ち着いてよくよく考えてみれば、追い風だって逆風と同じくらいの頻度で吹いてるんだから、風ってそのくらい気まぐれなものなんだから、ちょっとやそっとの逆風はさらっと受け流してやるが吉。

逆風の時、以前の私であれば立ち止まることを良しとしたが、最近の私は、さらに前進することを良しとしている。


リーダーの気付き、あるいは自覚

各々が各々に持って生まれたものを自然に発揮できるような環境を整える―極端な話、リーダーの仕事って、これくらいのもんなんだね。

集うべき時に、集うべき人間が、集うべき場所に集ったら(これってまさに、三国志で言うところの『天の時、人の和、地の利』でございますな)根の部分にはもう疑う余地なんてないんだから、この部分に手を加える必要なんてありゃしないんだから、あとはもうただひたすらに環境整備なんだね。だから、ある意味、リーダーって、裏方なんだね。

こう見えても私は、大阪のレンズ工場で働いてた時、同僚たちの間で「人間観察師」の異名をとった人間なんですよ。だから、リーダーの仕事、裏方業務、大丈夫でしょう。

ただ問題は、この人間観察師、男のことはある程度読めても、女の人のことは全っ然読めないのみならず、自分自身のことがまるっきり何も見えてないんだな。まったくもって困った野郎だ。でも、ま、そこはバンド。ALL FOR ONE。ONE FOR ALL―メンバーにお任せするといたしましょう。


蝶、臨戦体制へ!

いよいよ今週末、日本最強ロックンロールバンド『バタフライ』が初ライヴへ向けて、ブッキングを開始いたします!

とりあえず、その初ライヴについて、現段階で発表できることを発表しておきます。ライヴハウス側さえ了承すれば、以下のようになる予定。

一、年内。(おそらく12月)
一、日曜日。
一、大阪。

詳細は決定次第随時報告していきます!


悲惨の木

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以前、社会的に脱落して、日課と言えば散歩しかなかった時に、家の近所の高架下にあるこの枯木に目を奪われたのである。

頭をコンクリートに押さえつけられて、もうこれ以上上に伸びることができず、さらに、雨が降っても一切水を飲めず、そうして、こうして枯れてしまったのだろう。

辞書で「悲惨」を引くと、この木の写真が出てきて、「凶悪」を引くと、ここにこの木を植えた野郎の顔写真が出てくるんじゃないか?とあの頃、しみじみ思ったことを覚えている。

でも、この枯木が私の中に、何らかの「前向きな」変化をもたらしてくれたのは確かで、これは小説『人間失格』についても同じことが言えるが、負のイメージのものに接した人間が、そのまま負なものを精神的に受け取るのかというと、それは疑問で、そんなに単純な話じゃないだろうということを、私は、あの頃考えたのである。

「頑張れ!」―決して悪い言葉ではない。同様に「自信を持って!」という言葉も決して悪い言葉ではない。でも、絶望の淵にあるような人間に対して掛ける言葉、態度としては、何か他に、別に、もっともっと適切なものがあるような気もする。

残念ながら今の私には、それが一体どんなものなのか、さっぱりわからんが…。