例えば、振り落とされまいとして必死に喰らいついておる内に、徐々に状況が変わっていく時というのがあって、今がまさにその時だと判断した場合には、これはもう何がなんでも喰らいついていかねばならんわけで、生来私という人間は、器用の「き」の字もない不器用極まる人間なのであるから、省エネ的な生き方など逆立ちしてもできないに決まっているのに、その逆立ちしてもできないに決まっていることをあえてしようなどと血迷った考え方をしだした日にゃあ何事も埒があかんわけで、要するに常に全力で挑まねばならんのであるから、中途半端な判断や行動は大敵で、右にハンドルを切る時には躊躇なく100%の力でもって右にハンドルを切らねばならず、左にハンドルを切る時にもやはり躊躇なく100%の力でもって左にハンドルを切らねばならず、とはいえ、勢い余ってハンドルが千切れてしまったらどうしよう…などと余計なことを考えるからいつまで経っても駄目なのであって、人間の力で千切れるようなハンドルなどこの世にあろうはずがないのであるから、そこんところは安心して自信を持って思いきりハンドルを切ればよろしいのでございますか?
心のバイキング
私は、高3の時に初めて曲を書き、詞を書いたのだが、その時書いた詞の中に「静寂の音」というフレーズがあって、このフレーズについて、11歳上の先輩ソングライターに熱く誉めていただいた記憶がある。
私はあのクソやかましいロックという音楽が死ぬほど好きで、何より誰より愛しているが、その一方で静寂の音―例えば今、裏庭から聞こえてくる鈴虫の音がこれまた死ぬほど好きだったりする。
今日、職場で、日頃から特に親しくしていただいているパートのSさん(「チンコ痛っ!」の人)に「女の芸能人で好きな芸能人は?」と聞かれて、「松坂慶子と中川翔子が好きです」と答えたら、「共通点全っ然あらへんやん!」と驚かれたのだが、そう、私は何事に於いても、「振り幅」が物凄いのである。物凄過ぎて、たまに、吐き気をもよおすほどである。
遊園地に「バイキング」という、海賊船をイメージした大きな船が猛烈な勢いで前後に揺れるアトラクションがあるが、あれと同じようなものがずっと、私の中で揺れているのである。
和田一憩を生きるというのは、いちいち難儀である。
ニルヴァーナの聴き方
今日、私は、職場で大いにヘコんだのである。
昨日の私の仕事がミスだらけであることが判明。確認作業をするとさらに続々とミスが出てきて…。
私のミスの尻拭いをするのは、愛するパートさん達であって、一日中申し訳ない気持ちでいっぱいだったのである。
帰宅後、安心したのかドッと疲れが出て、冷蔵庫からビールをとって階段を上がり自分の部屋に入ると、自然とニルヴァーナのCDに手が伸びて我ながら驚いた。
こういう時は、ビートルズやオアシスでは駄目みたいなのである。レノンやリアムでは駄目みたいなのである。
こういう時は、カートじゃないと駄目みたいなのである。
猫へ
お前さんは本当に、本っ当に、あの高縄手の盆踊りで踊り狂っていた妙にスタイルの良い女のようなオッサンではないのだね?もしお前さんがあの女オッサンだったら、私は、10日、行きたいけれども行かんぞ。だって、めちゃくちゃ怖いんだもの。
あと、お前さんは本当にオスか?
めちゃくちゃ怪しいぞ。
堕天使信仰
ロックバンドがやりたいんだよ。
ただ単に、バンドがやりたいわけじゃないんだよ。
ロックバンドがやりたいんだよ。
客がロクでもない客なら、ステージから降りてって殴りかかるような、そんなロックバンドがやりたいんだよ。
音楽をやりたいんじゃなくて、ロックがやりたいんだよ。
ある意味、ロックは音楽じゃないんだよ。
ロックは、「堕天使」なんだよ。
俺は堕天使に仕えるんだよ。
歌詞『占い×底辺÷2』
憂鬱なので今日は仕事を休んで
難解過ぎることが売りの本を読んで
美味いも不味いもクソもないウイスキーに酔い痴れて
時計の針の先から何かが糸を引いて
笑えない―夜見る夢にさえ夢がない
笑いたい―「喜」もなく 「怒」もなく 「哀」も他愛のない「楽」さえ…
十中八九 明日も仕事を休んで
「焼け石に水」なのは百も承知で
九星気学 カバラ 誕生日 四柱推命
風水 姓名判断 星座 手相 夢
笑えない―夜見る夢にさえ夢がない
笑いたい―「喜」もなく 「怒」もなく 「哀」も他愛もない「楽」さえ…
歌詞『月下美人』
見違える程に綺麗になった女に
救い難く短命に終わる花―月下美人
どや顔はまるで愚にもつかぬ似顔絵
誰のための愛嬌か
何のための哀愁か
傾く太陽が君をさらっていく
傾く太陽が君をさらっていく
脇目も振らずに 寄り道を知らずに
我先にと急ぐ 飛行機雲が残る
「いずこへ?」と問えば 皆が皆「I don’t know 」
誰のための焦燥か
何のための競争か
傾く太陽が君をさらっていく
傾く太陽が君をさらっていく
阿仁真梨の前説
それではここで、最近一憩が書いた二本の詞をご紹介することにいたしましょう。
これは、バンドがリハーサルで演奏するカバー曲を日本語で歌う為に書かれたもので、二本とも、オリジナルの歌詞の内容及びタイトルを完全に無視して書かれております。
まず、最初にご紹介するのは、『月下美人』というタイトルの詞で、剣吾さんがリクエストしたティーンエイジ・ファンクラブの曲に乗せるべく書かれた詞です。言葉の音感とリズムを重視して書かれており、一憩にしては珍しくまっとうな「歌詞」に仕上がっております。
次にご紹介するのは、『占い×底辺÷2』という非常に奇妙なタイトルの詞で、小松さんがリクエストしたオアシスの曲に乗せるべく書かれた詞です。先日、このブログ上で一憩本人も述べておりましたが、一憩自画自賛の作品となっております。あたしも、この詞は一憩が今までに書いてきた詞の中でも5本の指に入る出来ではないかと思っております。
以上、あたくし阿仁真梨による前説でした。
では、どうぞ!
コメントへの返信〜KNIGHT様宛
やっぱりJr.さんも興味津々ですか。僕も興味津々です。興味8割、恐怖2割です(笑)
変な猫です。ほんっと〜に変な猫です。