雨が降ると地下に水が溜まる。その水は地層によって時間をかけて濾過された水で、定期的に雨が降りさえすればそうそう容易く枯渇するものではない。
ソングライターにとって音楽を聴くことは自分自身に雨を降らせることだと思う。聴いた音楽が時間をかけて濾過されて、一滴一滴魂に蓄えられていく。毎日欠かさず聴いて、一時も供給を絶やすことがなければ、地下にオアシスができる。ソングライターは曲を書く時、バケツを持って地下に降りて、オアシスから水を汲んでくる。
よく「アイデアの枯渇」とか「才能の枯渇」とか言うけど、それは単に音楽を聴かなくなったから、雨を降らさなくなったからだと思う。有名になって、常に陽の当たる場所に立たされるようになって…ずっと陽に晒されてたんじゃカエルだってカピカピに干からびる。
有名でなくても、毎日のようにライヴをしている人たちがいる。あの人たちの貯水状況はどうなってるんだろうと思う。ライヴほど陽に晒される行為はないんだから。俺は基本、地下のオアシス沿いにいて、寝そべってるかギター弾いてるかしてる。そして、たまに地上に出て陽を浴びる。
たまに地上に出ると調子に乗って必要以上に陽を浴びてしまう。で、ハッと我に返って、オアシスのことが気になって、地下に駆け下りて、水位の変動を確認することなく、大量に雨を降らせる。

(写真上)『エジプト・ステーション』初回限定盤。(写真下)「お前今メンチ切ったやろ?」「ぼ、ぼく、そんなんしてませんよ…」





ヴォーカリストとして、人間として、「和田怜士」はこの男の存在抜きには語れない。
<作詞/作曲>和田怜士。純然たる俺のオリジナルがあと2曲。あと2曲で50曲に到達する。なにがなんでも年内に達成したい。
ライヴ後4日間。昨日の夜にライヴ音源を聴くまでの間、心身ともに調子が悪かった。なんだか情緒不安定だし、体調も二日酔いと寝不足が混ざったような状態が続いていた。その理由が昨夜、音源を聴いて判明した。自分の中に何も残らなくなるまで吐き出し切ったことの反動らしい。



⬆︎伊丹DABADAのマスター&ママさんと。
ヒラタさん、素晴らしかった。本当に素晴らしくて、聴きながら必死で涙を堪えていた。
目の前に、音楽を聴く姿勢皆無の、ゴミのような客がいて怒り狂ってしまった…。