違和感

たまに、人が何のためらいもなく使っているたわいもない言葉に違和感を感じることがある。

例えば「レコ発」

「レコード発売記念ライヴ」「レコード発売記念イベント」の略なんだろうけど、何だかもう、強烈に時代遅れな感じがして猛烈にダサい…と思うのは私だけなのだろうか。アマチュア感の塊のような言葉だと思うのは私だけなのだろうか。
完成した音源の為にライヴイベントをやるのは意味のあることだし、大々的にやればいいと思うけど、それを「レコ発」なる手垢の付き倒した言葉でくくってしまうというのはあまりに安易というか、もったいないことだ…思うのは私だけなのだろうか。自分で何か別の言葉を考えればいいのに。「何か別の言葉を考える」そういうことには長けているはずだろう。アーティストなんだから。

プロのアーティストがライヴツアーを組むのは、大抵、新作の発売に合わせてのこと。つまり「レコ発」で、当然の如くにレコ発だから、あえて「レコ発」とは言わない。

ライヴに一人でもお客さんを呼んで、その人にチケット代を払わせたら、もしくは、ライヴの後、一枚でもCDが売れたら、それはもう「プロ」なのではなかろうか。プロである以上、責任感を持つべきだし、責任感を持つ以上、それ相応のプライドを持てばいいと思う。だから、おのれが声を掛けた出演者に「お仕事は何を?」なんてことを訊くライヴハウスやライヴバーの店長やブッキング・マネージャーは完全に頭が腐ってると思う。

お仕事は音楽なんだから。


☆次回ライヴ詳細☆

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次回ライヴの詳細が確定したので告知。

<日時>2017.1.23.mon
<場所>扇町para-dice
<開場/開演>19:00/19:30
<前売/当日>¥1200(1drink別)
<出演>
*ザ・トータライズ
*伯川修平
*ザ・ツイてるズ
*和田怜士

※私の出番は、まず間違いなく2番。20時頃の登場になるかと思われる。考えてみれば、私にとって、30代最後のライヴだ。バラードなど1曲たりとも演らん。時間の許す限りロックンロールで攻めて、思えばまともに音楽のできなかった我が30代を木っ端微塵に葬り去ってやる。


REISHI IS LIVE

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⬆︎photo by KENGO

昔は、セットリストというのは、ライヴの度にガラッと変えるものだと思っていた。同じ曲を何度も演るのは不細工なことだと思っていた。が、最近ちょっと考え方が変わってきた。

盛り上がる曲は、お客さんが気に入ってくれてるからこそ盛り上がるんだから、特に盛り上がる曲については、私自身が演ってて全くのらないという場合を除いて、毎回演るべきだと考えるようになった。考えてみれば、私自身、好きなアーティストのライヴを観に行く時には「あの曲は絶対演って欲しい」と思うし、そういう曲は何度聴いても飽きないし、下手をすればその曲を聴きたいがためだけに足を運んだりもするわけだから。

「未来へ」を歌い終わった瞬間のお客さんのリアクションにはいつも爆発的なものを感じるし、「ガガーリン」は手拍子や合唱が巻き起こることもあるし、「バタフライ」はお客さんがグッと息をのんで聴いてくれているのを感じる。ライヴ盤を作っていると、そのへんのことが見えてきて、セットリストをどう組めばいいのかということについても見えてくるものがある。だから今後も、ライヴ盤はコンスタントに、できればライヴの度に作っていきたい。

同じ箱で、全く同じセットリストで演ったとしても、全く同じライヴは二度とできないんだから、その時の音が、その時その場限りで消えてなくなってしまうというのは、どう考えてももったいないし悲しいと思う。

毎回、最高のライヴをして、最高のライヴ盤をジャンジャンジャンジャン出していきたい。そして、一刻も早く、1ステージ30分の枠から抜け出したい。

30分じゃ全然足りないよ。


2017

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躍動せねば話にならん。

飛躍せねば話にならん。

新年に寄せる我が意気込みの全てをこの画像に託します。

愛読者の皆さん、本年もよろしくお願いいたします!


隠れた名盤

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「音を寝かせる」という言葉がある。

先日も、12月2日にブルースのカバーアルバムを出したばかりのストーンズのインタビューで、ギターのロニーがこんなことを言っていた。「メンバー全員、スタジオで輪になってブルースを演奏して、レコーディングした。それから少し、その音源の存在を忘れて、寝かせておいて、ある日、ふと思い出して聴いてみたらこれが驚くほど良い出来で、「これ、誰が演奏してるんだ!?」「俺たちだ!」となったんだ」

私は今年、8枚の音源を制作した。全て今年作ったものだから、一番古い『Ⅰ』にしてもさほど時間は経っていない。にもかかわらず、各作品、ちゃんと「寝かせる」ことはできていたらしく、古いものから順に確実に聴こえ方が変わってきた。数ヶ月前より明らかに良く聴こえる。味が出てきたというか何というか…あれ?これってこんなに良かったっけ?という不思議。

中でも『Ⅱ』が特に良いと思う。2曲しか入ってないし、2曲ともライヴのセットリストから漏れ続けてるから、今のところダントツで売れゆきが悪いけど、二度と同じ音では録れない音で録れてるし、音源としては素晴らしい出来だと思う。ダントツで売れてないけど…。

『Ⅱ』は私の中の非常におぞましい部分と非常に女々しい部分が絡み合ったもの。したがって、濃い。濃いからこそ2曲入り。2曲で十分。

『Ⅱ』が好きだと言う人は、私の音楽を深く理解できる人だと思う。そんな人がいたら嬉しい。嬉しいけど、あまりお近づきにはなりたくない。


☆海賊ライチRecords速報☆

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和田怜士の通算8枚目となる作品『LIVE』が完成いたしました。

本作は、2016.12.15.THU、扇町para-diceで行なわれたライヴの模様を収録したもので、ライヴ盤としては『COMPASS』以来。2作目となります。

ステージ上、ドラムセットの上に設置した機材により録音。したがって、本作で聴かれる音は、当日、オーディエンスが耳にしていた音ではなく、怜士がステージ上で聞いていた音ということになります。

<収録曲>
1.未来へ
2.ガガーリン
3.裸のライチ~バタフライ
4.果物をてんこ盛った巨大なケーキ
5.青空~M&M

2017.1.23.mon ON SALE(¥500)


海賊ライチRecords設立

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先日、私の音源が並ぶ物販席を見て「へぇ〜、こんなやり方があるんや」と漏らした人がいたそうです。で、この度、自主レーベル『海賊ライチRecords』を立ち上げることにしました。

考えてみれば、私は、我の音源のレコーディングとジャケットデザインとパッケージングと販売の全てを自分でやってるわけですから、レーベルを立ち上げたとしても、そのレーベルは決して、遊び心に終始する「架空」ではないと言えるわけです。

私の音源のジャケットには全て「bootleg」という文字が表記されています。bootlegというのは「海賊盤」のこと。海賊盤の「海賊」と、怜士の語源である「ライチ」を組み合わせて『海賊ライチ』です。

本日より、私は海賊ライチRecordsの主宰です。

一気に出世した気分。

名刺でも作ろっかな。


☆ライヴ決定☆

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⬆︎photo by KENGO

1/23(月)
扇町para-dice
<開場/開演>未定
<前売/当日>¥1200

<出演>
ザ・トータライズ
伯川修平
ザ☆ツイてるズ
和田怜士
and more…

バンド相手なので、バリバリにロック寄りの選曲で真っ向から勝負いたします。


ライヴ・リポート

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<セットリスト>
1.未来へ
2.ガガーリン
3.裸のライチ
4.バタフライ
5.果物をてんこ盛った巨大なケーキ
6.青空
7.M&M

私より先にお客さんが「ロックンロール!」と叫び、ガガーリンがちょっとした合唱になり、持って行ったCDがほぼ完売…ソロ転向後、最高の、素晴らしいライヴになりました。

くっそ寒い中、観に来てくれた皆さんに心からの感謝を!

※早速、ライヴ盤の制作に取り掛かろうと思っております。