『服装に就いて』より／太宰治
とにかく私は、もっと生きてみたい。 謂わば、最高の誇りと最低の生活で、 とにかく生きてみたい。
日: 2011年9月24日
『浦島さん』より／太宰治
言葉というものは、 生きている事の不安から、 芽ばえて来たものじゃないですかね。 腐った土から赤い毒きのこが生えて出るように、 生命の不安が言葉を醗酵させているのじゃないのですか。 よろこびの言葉もあるにはありますが、 ...
『苦悩の年鑑』より／太宰治
私には思想なんてものはありませんよ。 すき、きらいだけですよ。
『ろまん燈籠』より／太宰治
ただ、好きなのです。 それで、いいではありませんか。 純粋な愛情とは、 そんなものです。
『八十八夜』より／太宰治
進まなければならぬ。 何もわかっていなくても絶えず、 一寸でも、五分でも、 身を動かし、進まなければならぬ。
『新ハムレット』より／太宰治
愛は言葉だ。 言葉が無くなりゃ、 同時にこの世の中に、愛情も無くなるんだ。 愛が言葉以外に、 実体として何かあると思っていたら、 大間違いだ。