金は人間をナメている。
物も人間をナメている。
どんなに卑劣なことをされても、何度裏切られても、追いすがって、着物の裾にしがみついて、「それでもあなたを愛してます」みたいなことを言ってるからだ。
金の言葉を喋っている人間がいる。
物の言葉を喋っている人間がいる。
金の心を生きている人間がいる。
物の心を生きている人間がいる。
人格の下にあるべきものを、人格の上に置こうとする人間がいる。
それは決して、別世界の人間ではない。
めちゃくちゃ身近にいる。
いっぱいいる。
虫みたいだ。