螺旋階段で立ち止まって

人間関係の「形」、バンドの表現の「形」、日常生活の「形」―形なんてそのうち放っといても出来上がるし、出来上がってしまうものだから、あえて模索する必要はないと思う。そんなことよりも、まだ形の出来上がっていない、不安定な、浮遊感のある状態を楽しむべきだと思う。

人間は不安定な状態を嫌って、どうしても形を求めてしまうが、いざ形を手に入れて、安定感に身を浸してしまうと、それがまたつまらなくて、退屈で、時に窮屈で、無難な不安定感を求めだして、怠惰、堕落し始めて―ということなのではなかろうか。


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